スタッフのあれこれ日記

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ギャラリートークを開催しました

 11/11(日)に、開催中の収蔵品展「中国古代復元絹織物」のギャラリートーク(展示品解説)を開催しました。

 

初めに当館館長 髙林より、中国における絹文化の起源と伝搬についてご紹介いたしました。

ギャラリートーク04

絹の織物やその技術が次第に伝わっていく道が「絹の道」すなわち「シルクロード」です。

中国は絹のふるさと。中国浙江省(せっこうしょう)の銭山漾(せんざんよう)遺跡から4,000年以上も前の絹の断片が出土し、世界最古の平織り(ひらおり)の絹織物と言われています。

 

今回の展示では、中国の蘇州絲綢博物館(そしゅうしちゅうはくぶつかん)が古代の絹織物を調査研究し、忠実に復元した絹織物等が並んでいます。中国における絹織物の技法の変遷を一望することができます。

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続いて学芸員より、個々の展示品について技法や紋様についての解説を行いました。

ギャラリートーク02

円が連なる紋様(もんよう)の織物は「唐四騎士対獅狩猟紋錦(とうよんきしついししかりりょうもんきん」。法隆寺所蔵の国宝「四騎獅子狩文錦(しきししかりもんきん)」の復元品で、原品は中国製、7世紀後半以降に日本に伝わったと考えられています。

この大きな「円」の紋様、よく見るとタテに長い楕円形をしています。その理由は、手織りで生地を織ると、緯糸(よこいと)を打ち込む強さによって布地の目が詰まったり、ゆるくなったりと差が出てでしまい、正円にするのは難しいためです。また、織りあがった生地を織り機(おりき)から外すと、生地がタテ方向に縮み、紋様も詰まります。それも計算に入れて正円になるように織らなければなりません。

こうした学芸員の解説に、参加者の方々も「なるほど~」とうなずきながら、熱心に展示品をご覧になっていました。それぞれの展示品について、見どころを紹介しながらギャラリートークは進んでいきます。

 

ところで、写真に写っている学芸員は、なぜ「白手袋」をしているのでしょうか。その理由はこちら!!

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布の裏をめくってみます!

普段は見ることのできない裏側を特別にお見せしました。裏面を見ながら織物の技法を解説いたしました。

 

ギャラリートーク05

参加された方は、みなさんとても熱心にご覧になっていました。

現在展示している資料は、1/29(火)までご覧いただけますので、ぜひ足を運んでみてください。

また、1/31(木)から後期展示がはじまり、すべての展示品が入れ替わります。2/3(日)には後期のギャラリートーク(展示品解説)を行いますので、みなさまのご参加をお待ちしております!

ギャラリートーク(展示品解説)詳細