雲龍緙絲(うんりゅうかくし) 時代:明代 明代の宮廷に飾られていた緙絲とよばれる「つづれ錦」織りと同じ技法で織られた錦の一種。頭が大きく額が広い、丸く大きな目をし、鋭い歯、躍動感あふれる足をした龍が紋様の中心をなしている。皇帝が自らを龍と称するなど、龍は古代より皇帝の象徴とされた。 「一龍の緙絲に390日を要す」と記録されているように、制作には精緻な作業を長期間要した。