収蔵品紹介

紺地牡丹蝙蝠紋漳緞緞女襖(こんじぼたんこうもりもんしょうだんにょおう)

清代の女性の常用上着で、漳緞とよばれる伝統的織物。原品は蘇州絲綢博物館に収蔵されている。清代にみられる典型的な吉祥如意という紋様が中心をなしていて、牡丹、蝙蝠、梅、胡蝶、桃などが織り出されている。中国では、牡丹は富貴を意味する花、蝙蝠は福の韻をふむため幸福の象徴とされた。