収蔵品紹介

塔形紋錦(とうけいもんきん)

時代:戦国時代中期

戦国時代の経錦で、原品は中国湖北省江陵山一号楚墓から出土し、湖北省荊州博物館に収蔵されている。色柄の異なる二組の経糸を並び替えていて、褐・赤・黄の三色を巧みに使い分けることにより、塔形網状の紋様を色柄の異なるパターンで織り出している。2200年ほど前にすでに色彩表現ができるほど高い文化水準にあったことを今に示す。