黄地対鹿紋錦(おうじついかもんきん) 時代:唐代 唐の緯錦で、原品は新疆トルファンから出土し、スイスのアベーク基金会に収蔵されている。紋様は、花形紋様が連続するから構成され、赤色の2対の鹿が中心をなしている。唐の時代は、緯糸の技法が習熟期に入り、また西域との文化交流が進んだため、この錦は特に色彩表現が豊かで、紋様に西域アジアなどの影響が見られる。