博物館では、博物館実習の大学生を受け入れています。
7月下旬に来られた実習生に、イベント「わくわくふれあいシルクサマーセミナー」について、ブログの記事を書いてもらいました。
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実習生の新田と申します。
7月29日に開催された、「わくわくふれあいシルクサマーセミナー」の様子をお伝えしたいと思います。ご参加くださった皆様ありがとうございました。
台風も過ぎ去り、恵まれたお天気の中、わくわくドキドキしながらシルクについてたくさん学べる一日となりました。
「お蚕さまに学び、未来を考える!」というテーマのもと、さまざまな体験や講座、見学など、内容盛りだくさんでした。
現在、研究の最前線でご活躍されている農研機構の研究者の皆様による講座では、カイコの不思議やシルクの魅力についてたっぷりと教えていただきました。
そのなかでも目玉となっていた講座が、カイコのドキドキ解剖です。
お蚕さまの大切な命をいただくことに感謝しながら、解剖を通してカイコの体の仕組みを学んでいきます。
カイコの体にはさみを入れていくのは勇気がいりますよね。
勇気を出して、おそるおそるはさみを入れると、桑の葉っぱをもりもり食べたカイコの腸からは緑色のものが・・・。
(※カイコの腸には消化されている桑の葉がびっしりと詰まっている。)
ところで、カイコの血液は透明なのです。
解剖をしながら、カイコの体の仕組みを学ぶことが出来ました。
最初はおそるおそる進めていた皆さんも、興味津々に取り組んでいました。
午後には桑染め体験の講座も行われました。カイコの大好物の桑の葉を煮出した液で、シルクのハンカチを染めました。
絞りという方法を用いて好きな模様にしていきます。輪ゴムで縛った部分には染液が入らず、模様となります。
絞り方には皆さんの個性があらわれていておもしろかったです。
染め終わり、絞っていた輪ゴムを外すのはドキドキの瞬間。
どんな模様になっているのか楽しみです。
染めたハンカチを干していくと部屋がぱあっと明るくなり、とても美しい景色でした。
世界に一つの自分だけのハンカチ、すてきですね。
セミナーの最後には、一日しっかりと学んだ子どもたちに「おカイコ博士認定証」が授与されました。
ほんとうに内容たっぷりの一日でしたが、カイコやシルクについてたくさん学び、まさに「おカイコ博士」になれたのではないでしょうか。
今回紹介した講座以外にもたくさんの講座が行われ、大人も子供も楽しく学べるセミナーとなりました。
おカイコ博士になりたいなら、ぜひ岡谷蚕糸博物館へお越しください!