11月22日、常設展ギャラリートークを行いました。
当館の常設展は明治・大正・昭和とわが国の製糸業を牽引した、岡谷の技術の歴史と、経営資料、まちの変遷を展示しています。時代を追って展示していますが、どのトピックを切り取っても大変内容が深い展示です。
この常設展を色々な切り口からお話ししていきますのがこのギャラリートークです。
本日のテーマは「えっ!これがシルク?」でした。

戦前から、戦中にかけて外国からの輸入が困難となった綿、羊毛類や、国内で入手が困難になった皮革類に代わるものとして、繭や生糸を使った産業用資材や、生活用資材が開発されました。
展示品である、ランドセル、学生帽、工業用の歯車などのほかにも、靴や、かばん、日傘、テント、軍服まで作っていたのです。

お客様からも驚きの声が聞こえました。
本物そっくりですが、よく見ると糸が出ている部分があったりして、絹で作られていることがわかります。
みなさまも、またご来館の際は、ぜひこのランドセルがある展示ケースをのぞいてみてくださいね。