新年明けましておめでとうございます。
今年最初の展示品紹介は、酉年にふさわしい鶏の文様の振袖です。

友禅染めの技法で描かれているのは、雌雄の鶏です。
鶏は、その鳴き声で朝を告げることから、暗闇を退ける特別な力を持つ鳥と考えられてきました。
そのため、縁起が良い文様として、きものや帯に描かれることも多かったようです。

この振袖は大正時代の婚礼衣装で、黒地、赤地、白地の三枚一揃いとなっています。
それぞれに松竹梅の文様と、孔雀、鶏、鴛鴦(おしどり)が描かれている大変おめでたい衣装です。
現在開催中の収蔵品展に展示されていますので、華やかな振袖を見て、お正月を満喫してください!
収蔵品展『LIFE with SILK 絹のある生活-岡谷シルク再発見-』は1月30日(月)までです。