前回、博物館へ見学に来て、岡谷の製糸業を学んだ岡谷小学校の6年生、いよいよ卒業式で自分の胸につける繭の花飾り(コサージュ)づくりを行いました。
繭を二つ使ってつくります。まずは、繭を切るところから。
中には、蛹が入っています。この蛹がいなければ、この繭は作られることはありません。おカイコさまの命をいただいて、繭を私たちは手に入れることができます。
幼いころからおカイコさまにふれていた子どもたちは、「ぎゃー、サナギが出た~」などと騒ぐこともなく、かえって「おカイコさまだぁ~」としげしげ眺めていました。
繭の固さや風合いを感じながら、繭を大事に切り進めていきます。2つの繭を4つに切って、それぞれの大きさに切りそろえ、花びらの形にします。
そして、繭はおカイコさまが糸を幾重にも吐き重ねていったものだからこそ、繭は何枚にも、はぐことができます!
こんなふうに!
「わぁ~、こんなにむける~!」「スゴっ、破れないよ」驚きの言葉があちらからも、こちらからも・・・繭二つから、最低8枚の花びらができました。(10枚くらいはできるかな)
それらを重ねて花飾り(コサージュ)ができます。
花びらの切り方で、二つとして同じものない、個性豊かなコサージュが出来上がりました。
卒業式には、最後の岡谷小学校卒業生のそれぞれの胸で、花開きます。
ご卒業おめでとうございます。
