今回の写真展は、新潟県十日町在住の伝統工芸士である渡邊孝一さんにスポットを当てています。
新潟県十日町では古くから十日町絣(かすり)と呼ばれる紬(つむぎ)の生産が盛んに行われてきました。特徴は緯糸と経糸に絣糸を使い手作業で柄合わせをして独特の落ち着いた絣模様を出すところにあります。この伝統の技法に加えて100色にも及ぶ緯糸を自在に駆使してすくい織りに加え、「百彩すくい織り」とよぶ独自の世界を切り開かれて来られました。
宮坂製糸所ファクトリーショップにて展示されています。お越しの際はぜひご覧ください。
※米山悦郎氏 プロフィール
・1935年生まれ、二科会写真部会員、日本写真作家協会会員
・岡谷蚕糸博物館で絹の生産に関連するドキュメンタリーシリーズ「絹」の作品を2015年より継続的に発表している。
・岡谷蚕糸博物館での「絹」シリーズの展示
2015年 KINU「絹」-蚕から糸へ-
2015年 「緑の蚕」天蚕
2016年 ウズベキスタンの絹
2017年 91歳でお蚕様を育てる
2018年 伊那紬
2019年 友禅・辻が花染
2019年 結城紬
2019年 輪廻
2020年 上田紬