岡谷蚕糸博物館収蔵展
『鍋、語る。~繭を煮る、糸を取る~』
平成30年1月25日(木)~平成30年4月15日(日)開催中!
当館では、150点に及ぶ「鍋」を収蔵しています。 「鍋」と聞けば、台所で料理の煮炊きに使う「鍋」を連想しますが、製糸業において「鍋」は、繭を煮て生糸にする欠かせない道具です。 明治以降、製糸工場が次々と操業を始める中で、近代化の象徴ともいうべき蒸気機関を用いて、蒸気で沸かしたお湯で繭を煮て糸にするようになりました。これはとても画期的なことでした。鍋の形状も千差万別。勢いよく繰り枠が回り、蒸気たちこめる製糸工場の中で、数えきれないほどの鍋が用いられてきたことは、製糸業のひとつの貴重な姿でした。 今回の展示では、製糸業の発展に伴い様々に形を変えてきた鍋と、その製造に携わった人々、鍋をとりまく周辺装置などを一挙に展示いたします。もの言わぬ鍋が語るその変遷と、製糸業に心血をそそいだ先人たちの知恵と挑戦への姿をお楽しみください。 |
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主催:岡谷市 | |
協力:辰野美術館、橋本多美雄、高遠町歴史博物館、伊那市創造館 |
★関連イベント開催!
※いずれも岡谷蚕糸博物館(0266-23-3489)までお電話でお申込みください。
1)講演会・ギャラリートーク「鍋を語る」
鍋製造地ならではの歴史的経緯や、鍋職人たちの姿を語っていただきます。
日 時:平成30年2月11日(日)13:30~
講 師:赤羽義洋(辰野町立辰野美術館学芸員)、橋本多美雄(高遠町丸千組の最後の陶工のご子息)
定 員:50名(要申込み)
参加費:無料(要入館料)
内 容:講演(講師2名)、ギャラリートーク(博物館職員)
2)ワークショップ①
初体験!「私だけのランプシェードづくり」
自分で実際に鍋で繭を煮て、その煮た繭で直接ランプシェードづくりを行います。作ったランプシェードはお持ち帰りいただけます。
日 時:平成30年2月24日(土)13:30~15:30
対 象:小学3年生以上 ※火気、湯を用いるので児童は保護者同伴のこと
定 員:10名(要申込み)
参加費:700円(材料代含む)
3)ワークショップ②
初体験!「製糸工場の繰糸釜で糸取り体験!」
実際の製糸工場で諏訪式繰糸機を使った糸取り体験。バックヤードのボイラー室見学もあります。体験した糸は揚げ返して、生糸にしてお持ち帰りいただけます。
日 時:平成30年3月11日(日)13:30~15:30
対 象:小学3年生以上 ※火気、湯を用いるので児童は保護者同伴のこと
定 員:20名(要申込み)
参加費:無料(要入館料)